図書館が好きでよく利用しています。
図書館からお借りした本はいっときだけ、我が家の本棚の中に同居して、また図書館に帰って行きます。
たまたま児童書コーナーで手にとりました。(ヒルベルという子がいた、という本を借りるつもりで間違えて手にとった。)
あのころはフリードリヒがいた
リヒター作
初版1977年
第9版1983年のものをお借りしました。
私より年上。見た目は変色してボロボロですが、内容は今の時代にも古びていないと感じました。
1925年から、1942年のドイツが舞台。
社会から弾き出されたユダヤ人家庭、フリードリヒ一家をキリスト教家庭のぼくの目線で、淡々と感情を抑えて描き切っている作品です。
社会の中で、みんなで生きるために、何が必要か。について考える時に、今を生きる当事者の声を聞くことの一方で、歴史から学ぶ、文学から学ぶことも大切だな、と思います。