昼寝のあとは、おやつにしよう。

昼寝とおやつが大好きな私のブログです

待ってました!

シネマ歌舞伎 三人吉三を見てまいりました。

こいつぁ春から縁起がいいわぇ

のセリフが有名なアレです。

 

観ながら虐待、暴力、不幸の世代間伝達は、氏か育ちか両方かということを考えていました。三人吉三では両方で、死ななきゃ済まないことになって、歌舞伎的に美しく死んでいくのです。

 

河竹 黙阿弥の原作読みたいな。岩波から出てるみたいだ。八百屋お七が下敷きになっているみたいだし、すると、お坊とお嬢は恋仲だったのか?没落した家のぐれた坊ちゃんと、誘拐されて女形役者をさせられていたお嬢。おとせが夜鷹をしていて出会った恋人十三は生き別れの双子。うむ。1860年初演なんだけれど今でも見れるって、すごいことよね。

 

歌舞伎らしい荒唐無稽な筋書きだからこそ匂い立つものがあるんだなぁ。なめらかな動きで記憶されるのではなくて、瞬間瞬間を切り取った絵画のように色合いが記憶に残るのです。

 

ところで、シネマ歌舞伎の上映館で県内で行きやすい場所は2箇所、そして原則1週間しか放映しないのです。

 

名古屋駅の映画館と、県営名古屋空港の隣(全国的にはイチローさんの出身地でバッティングセンターがあるとこらへん、とか自衛隊小牧基地と隣接とかいうと分かりやすいでしょうか?)

 

公共交通機関対自家用車の戦いなのかなんなのか、ネットで座席状況を見ると名駅はほぼ満員、空港はガラガラという具合です。

 

客層を見ると、免許証は返納あるいは取得することが珍しかっただろう時代の老婦人が連れ立ってきっとバスに乗ってきたね、みたいなかんじか、老婦人とその娘(運転要員)みたいな組み合わせが多くて、私、平均年齢を大幅に下げております。

 

だいたい横一列に1組か2組しか座っていません。空いているのは楽ちんだけど、空港で収益上がらないからカット!にならないといいなぁ。